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2024/02/16 06:15

                 目次

        1 伝統工芸と伝統的工芸について
        2 東京の伝統的工芸品
         2-1織物・染め物
          (村山大島紬、東京染小紋、本場黄八丈、
          東京手描友禅、多摩織、東京無地染)

               2-2 木工品

                (江戸木目込人形、江戸指物、江戸和竿、

                江戸節句人形、江戸木版画)
               2-3 金属加工
                (東京銀器、東京アンチモニー工芸品)

               2-4 ガラス
                (江戸切子、江戸硝子)

               2-5 
               (江戸からかみ、江戸表具)
               2-6 
その他
               (江戸べっ甲、江戸押絵、東京三味線、東京琴)
             3
 東京の伝統的工芸品の今
             4
 まとめ

2-2 木工品

江戸木目込人形

 主に台東区、墨田区、荒川区で作られている江戸木目込人形(えどきめこみにんぎょう)は、日本の伝統的な人形の一種で、江戸時代に発展した木彫りの技法を用いた人形です。

江戸木目込人形の特徴は、木を細かく削り出して、その表面に模様を刻んで作られることです。顔や手足、髪などが木で作られ、それに独特の技法で色が塗り込まれます。

また、着物や小物なども木で造形され、彫り込みや彩色によって美しく仕上げられます。

 

江戸指物

 主に台東区、荒川区、江東区で作られている「江戸指物」(えどさしもの)は、江戸時代に日本で発展した木工の技術や工芸品を指します。

指物(さしもの)は、釘を用いず、木の接合部の加工のみで板を組み合わせて作られた家具や雑貨のことを言います。

江戸指物の特徴は、過度な装飾を排している点にあり、意匠は流行に左右されない価値を持ち、生活様式が多様化した現在でも人気が高いです。

 


江戸和竿

 主に台東区、葛飾区、荒川区で作られている「江戸和竿」(えどわざお)は、竹を主素材としていて、釣る対象となる魚の大きさや力加減に合わせて作ることが重視されています。

完成品は天然素材ゆえ、使うほどに持ち手は手になじむのが特徴で、持ち手に漆や彫金などの飾りを施し、実用性と芸術性を兼ね備えている点も釣り人の心をくすぐる一品です。


江戸節句人形 1 都の伝統工芸品「江戸衣裳着人形」と「江戸甲冑」は、「江戸節句人形」の名称で国指定を受けました。)

 江戸川区、墨田区、台東区で主に作られている「江戸節句人形」は、親が子の成長や健康を祈り、人形を贈るひな人形という日本の文化の一つになります。

特徴的なのが、如何にして人形に生命を吹き込むかに心血を注いでいる点になります。

それ故に、江戸節句人形は、縁起物としてだけでなく、芸術的な価値も高く、多くの人がこれらの人形を愛でたり、家庭や神社で展示したりしています。

 

江戸木版画

 主に台東区、荒川区、文京区で作られている江戸木版画(えどこはんが)は、江戸時代に日本で発展した木版画のスタイルの1つになります。

江戸木版画の特徴としては、百色以上の鮮やかな色を使い、細かな線描、陰影表現を用いて描かれた、現実よりも鮮烈な臨場感のある浮世絵を現代で表現している点です。

江戸木版画は、日本の美術史において重要な位置を占め、その技術やスタイルは後の時代の美術にも影響を与えました

 

2-3 金属加工

東京銀器

 主に台東区、荒川区、文京区で作られている「東京銀器」は、日本の伝統的な銀細工の一種で、特に東京で製作される銀製品を指します。

厚さ1ミリほどに延ばされた地金を金槌や木槌で叩き、徐々に形を作り上げていく鍛金、表面に金槌の模様を刻印する加飾など、緻密さを極めた技術は海外では真似できないもので、1867年のパリ万博に出品された際には、銀製品に精通したヨーロッパの人々でさえその完成度の高さに驚嘆しました。

 

東京アンチモニー工芸品

 東京アンチモニー工芸品は、東京都北東部から千葉県我孫子市一帯で作られる金工品です。

鉛をベースに、アンチモン、錫を混ぜた合金のことをアンチモニーと呼びそれを原料とした鋳物製品として明治初期に東京の地場産業として技術が確立しました。

鋳造後の収縮がほとんどない、メッキののりが良いという特性を活かしてトロフィー、オルゴール、インテリア小物、装飾工芸品などの多様な製品が作られています。

 

2-4 ガラス

江戸切子 

 主に江東区、江戸川区、墨田区で作られている江戸切子(えどきりこ)は、日本の伝統的な切子硝子の一種で、ヨーロッパのカットグラスの技法を取り入れた工芸品です。

江戸切子は厚さ1ミリ弱の色被せガラスに繊細な彫りを施し、シャープで鮮明な輝きが生まれるのが特徴です。

伝統的な技術を受け継ぎつつも、現代のデザインや需要に合わせた製品も生み出され、日本の伝統工芸として高い評価を受けています。

 


江戸硝子

 主に墨田区、江東区、江戸川区で作られている「江戸硝子」(えどがらす)は、中国やヨーロッパから伝来した技術と日本の技術のハイブリッドとして生まれました。

オーダー通りのオリジナル製品を正確に作り上げ、日本有数のガラス製品の産地である東京の名は世界に轟きつつあります。

現代でも、江戸硝子は伝統的な技法を受け継ぎながらも、新しいデザインやスタイルにも挑戦し、美術工芸として評価を受けています。


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