重要なお知らせエリアを非表示

2025/05/31 12:21

「伝統工芸品」と聞いて、すぐにファッションを思い浮かべる人は少ないかもしれません。ですが、日本各地には、現代のファッションアイテムとして進化を遂げた伝統技術が数多く存在しているんです。今回は、そんな“ファッションのに取り入れられている伝統工芸品”をご紹介します!



目次

1 江戸からランウェイへ:「江戸小紋のスカーフ」

2 ガラスが織りなす美:「津軽びいどろのイヤリング」

3 畳がバッグに!?「熊本・い草のクラッチバッグ」

4 組紐がストリートへ:「京都・昇苑くみひものアクセサリー」

5 まとめ



1 江戸からランウェイへ:「江戸小紋のスカーフ」


江戸時代、武士たちが裃(かみしも)に用いた細かい模様の染め物「江戸小紋」。かつては礼装としての格式を持っていましたが、今ではその緻密な文様を活かしたスカーフやハンカチ、ネクタイが人気です。遠目には無地に見えるが、近づくと細かい柄が浮かび上がる繊細さは、まさに“粋”の極み。シンプルながら個性を感じさせる逸品です。



2 ガラスが織りなす美:「津軽びいどろのイヤリング」


青森の「津軽びいどろ」は、四季の移ろいをガラスに閉じ込めたかのような美しい工芸品。酒器や花瓶で有名ですが、近年ではその技術を活かしたイヤリングやネックレスも制作されています。小さなガラス玉の中に、雪解けの水や夏の空、紅葉などを思わせる色合いが広がるアクセサリーは、まさに「身にまとうアート」。ひとつひとつが職人の手作りで、世界に二つとないデザインも魅力です。



3 畳がバッグに!?「熊本・い草のクラッチバッグ」


熊本県八代市は、国内有数のい草の産地。そのい草を使った畳は伝統の象徴ですが、最近では「い草ファッション」が注目を集めています。中でも、い草を使ったバッグやクラッチは、和のテクスチャーと現代デザインの融合で話題に。軽くて丈夫、さらに天然素材ならではの香りと通気性も魅力です。自然素材の魅力を、装いにさりげなく取り入れられる一品です。


4 組紐がストリートへ:「京都・昇苑くみひものアクセサリー」


映画『君の名は。』でも一躍話題になった「くみひも(組紐)」。もともとは武士の甲冑や刀の柄巻きに使われていた技術ですが、今ではストリートファッションやカジュアルアクセサリーとして展開されています。京都の老舗では、伝統の技を守りながらも、パラコードやメタルパーツと組み合わせたモダンなブレスレットやネックレスを展開。男女問わず楽しめる新定番です。


5 まとめ


ファッションは「今」を映す鏡ですが、そこに「昔」が融合したとき、思いがけない魅力が生まれます。江戸小紋のスカーフ、びいどろのイヤリング、い草のクラッチバッグ、そしてくみひものアクセサリー――。一見ミスマッチに思える組み合わせが、伝統と現代をつなぐ架け橋になるのです。トレンドの一歩先を行く、おしゃれな人ほど、こうした“意外な伝統工芸品”に注目してみてはいかがですか?


次に服や小物を選ぶときは、「どこの誰が、どんな技で作ったのか」を少し意識してみると、あなたのファッションがぐっと深くなるかもしれません。


e-moでも、伝統工芸品「七宝焼」のネクタイピンを販売しています。

上品で落ち着いた輝きを放つ七宝焼のネクタイピンは、スーツ姿をより引き締めてくれます。

ぜひ一度ご覧ください!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


著作:e-mo 運営チーム 渡辺雅大

伝統工芸を「エモいインテリア」として発信する新ブランド 《e-mo》。

30人以上の伝統工芸職人と対話し、5年間にわたり伝統工芸の魅力を広める活動を展開。

大学生とOBOGによる組織運営のもと、時代に合った新しい形で伝統工芸を発信している。


エモくて、こだわりのあるインテリアを提案し、一つひとつの手作り製品に込められたストーリーを届けます。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー