2023/08/14 09:10
夏の夜、星が輝き、賑やかな音楽がどこかから響き渡る。 盆踊りの季節がやってきましたね! おはようございます。共生プロジェクトの山﨑です。 私は大学生の時、地元の地域の自治会の子どもたちに盆踊りを伝えていくリーダーをさせて頂いていました。 地元の夏祭りになると、一緒に練習した子どもたちも皆で集って暑さも忘れて一生懸命踊る。 私の大好きな行事です。 盆踊りでは人々が一つの輪になり、笑顔と歓声が広がる。 浴衣をまとった人も、私服の人も、小さな子どもからご高齢のおじいちゃん、おばあちゃんまでが同じ輪になり、暑さも忘れて一生懸命踊ります。 それは、なかなか見ることのない、外から見たら不思議な光景。 でも、小さなころから身近な私たちには当たり前のこの光景。 この文化はどうやって始まっていったのでしょうか。 本記事では、盆踊りの起源や奥深い意味に迫りながら、その謎を解き明かしてみましょう! 【盆踊りの歴史】 ■ 踊りの始まり - どこで、いつから? 諸説ありますが、盆踊りの起源は平安時代中期。 当時活躍していた僧侶により「節に合わせて念仏を唱える」という思考が広まり、 念仏に合わせて踊るようになったことが盆踊り誕生のきっかけといわれています。 このときはまだ「念仏踊り」と呼ばれておりました。 これが先祖を供養する盂蘭盆会(うらぼんえ)と結びついたことで盆踊りとして確立したと言われています。 そもそも盆踊りの「盆」について。 日本独自の行事といわれている「盆」。 人は死後に霊となって家族や子孫を見守るという神道の精霊信仰と、祖先の冥福を祈る仏教行事「盂蘭盆会(うらぼんえ)」が合わさって「盆」になったと考えられています。 現在でも盆を迎えると故人や先祖の霊がこの世に戻り家族と一緒に過ごすとされ、 お盆になると「迎え火」をたいて精霊を迎えて一緒に過ごし、「送り火」をたいて元の世界へと送り出します。 その精霊をもてなし、再び見送る供養の行事として発展したのが「盆踊り」です。 ■祭りとしての進化 盆踊りは、単なる踊りだけでなく、地域の祭りとして進化してきました。 地域ごとに異なる様式や特色が生まれ、踊りが人々の生活と深く結びついてきたのです。 【盆踊りの意義と縁起】 ■魂の供養としての盆踊り お盆には、先祖の魂が各家を訪れるとされています。この時、人々は踊りながら、魂を迎え入れ、感謝の意を示すと言われています。 お盆の時期にお迎えしたご先祖様の霊をもてなし、一緒に過ごし、またご先祖様を送り出す行事です。 お盆にちなみ8月15日に踊って、16日にご先祖様の霊を送り出すという流れです。 盆踊りは夏祭りのイベントの1つではありますが、ただの踊りではなく神聖な行事といえます。 ■ 豊作祈願と縁起物の舞 盆踊りは、農耕文化と密接に関わっているものもあります。 農作物の豊作を願い、神に感謝の意を表すための舞が、踊りの中に隠されているのです。 農業を主としてきた日本ならではの文化です。 豊作祈願は、豊作を願うと同時に自然の恵みに感謝する機会にもなります。 盆踊りは日本の伝統行事では先祖供養と自然への感謝がつながっていることが分かる一つの文化になっています。 【盆踊りはどう伝えられてきたのか?】 ■ 盆踊りの今 盆踊りは、われわれの先祖たちが、文字に頼らず、目、耳、口、身振りなど「カラダ」で記憶し、伝えてきたものです。 この点で「昔話」と似たところがあります。 また盆踊りは基本的に民衆のものであったため、支配層やエリート層による記録も断片的なものです。 このため、文字による記録からの復元は限られてきています。 こうした各地で世代を超えて伝えられてきている盆踊りには、いまも古い時代の姿を形を変えずに残しているものがあり、昔の様子を想像するチャンスを与えてくれます。 しかし、そうした古い踊りも数は多くなく、つねに縮小・消滅・変質の危機にさらされている事も事実です。 地域で継承されている盆踊りが、次の世代に渡っていないことが今起きている問題。 次の世代に繋いでいく方法を模索している地域もたくさんあるのが、盆踊りの現状になっています。 【 盆踊りの未来と変化】 ■ 現代の盆踊りの姿 現代の盆踊りは、時代の変化とともに進化してきました。 新しいスタイルやアプローチが取り入れられている一方で、伝統的な要素も守られています。 盆踊りは基本的に誰でも気軽に参加できるイベントです。 地域によっては踊り手が決められている場合もありますが、ほとんどの場合、飛び入り参加OKのイベントです。 そのため「踊る気がなかったけど、見ていたら踊りたくなった」と途中参加する人も多いのが盆踊りの魅力。 振りがシンプルで、誰でもすぐに参加できることが盆踊りの魅力の一つです。 また、盆踊りは日本の伝統文化のため、特に外国人観光客から人気があり、旅行のアクティビティにもなりつつあります。 ■文化としての継承 未来へのバトンをつなぐため、盆踊りは次世代へと継承されています。 従来は「音頭」や「民謡」に合わせて踊っていましたが、最近はそれだけではありません。 次の世代が入りやすいように「J-pop」や「アニメソング」に合わせることもあります。 また、東京五輪の時には「東京五輪音頭」と言われる音楽にあわせた盆踊りも広まり、多くの人が踊りました。 子どもや若者も楽しんで踊れるように工夫されています。 【まとめ】 盆踊りの歴史と意味を紐解いてきました。 お盆の歴史には諸説あり、まだまだ未解決の謎もあるかもしれませんが、そこが盆踊りの魅力。 いろんな人と同じ時間を共有することができる盆踊りは、未来に向けても多くの人々に愛され続けることでしょう。