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2022/11/15 20:38





こんばんは!
共生プロジェクトの吉崎です。

突然ですが、先日、東京の神楽坂を散歩したときに出会った言葉についてお話します。

【粋(いき)】
「粋な計らい」「粋なファッション」など、聞いたことはあるけどいまいち定義が分からない...。

『気質・態度・身なりなどがさっぱりとあかぬけしていて、しかも色気があること。また、そのさま。』
なんだとか...。正直あまりピンときませんでした。

そこでこの言葉の発生を調べてきて辿り着いたのが、江戸っ子。
彼らの洗礼された振る舞いや人情、遊びなどを表した言葉で美的観念の一つであったようです。

その代表が、表地よりも豪華な裏地を忍ばせる「男勝り」。
江戸幕府が贅沢禁止令を出していた頃、どうにかしてオシャレをしようと考えた江戸っ子が考えたファッションです。
裏地や襦袢などの見えない部分をさりげなくこだわることこそ江戸っ子のオシャレだと考えられていたようです。

大量生産・大量消費・効率化の求める世の中において、その流れに逆行している伝統工芸品。

ポットではなく、あえて鉄瓶を使ってみる。
味気ないプラスチックで終わらすのではなく、あえて木のぬくもりのあるまな板で切ってみる。

この「あえて」の精神に、私は『粋』を感じました。